「茅野市民館」の取組経過
- 位置づけと課題
位置づけ
・「市民の生涯学習や、地域文化創造の交流拠点」として位置づけました。
課題
・これを契機に「茅野市の地域文化創造」という課題に取り組むことにしました。
― 芸術から産業に至るまで、生活のすべてに関わる多様な地域文化の創造 ―
意義
・「住む・商う・憩う・集う」が融合した地域交流拠点の整備による地域文化振興。
- 基本構想の策定
市民主導による検討
・基本構想の検討・提案を行うために、市民会館を高い頻度で利用している方々や、新市民会館にさまざまな提案をいただいた方々、あるいは専門的な学識経験者などを含めた市民23名が、民間組織「茅野市の地域文化を創る会」を平成11年8月27日に設立しました。
・この会が県内県外の視察と10回のワークショップを実施して基本構想素案をまとめました。
このときに、市に寄せられた全ての情報「市長への手紙・市民アンケート・さまざまな提案」をワークショップの中で活用しました。
・地元区地権者商業会に茅野駅東口整備検討委員会を3回開いて説明を行いました。
これ等に基づいて基本構想を策定しました。
基本構想の活用
・設計者の選定と基本計画(設計条件)策定の基本的考え方として活用しました。
- 設計者の選定
基本姿勢
・市民提案を十分活かすことのできる方式を検討し、その結果最適な設計者を選ぶプロポーザル方式により選定を行うことにしました。
選考の視点
選考基準は次の4項目により、総合的に評価しました。
・基本的な設計者としての資質・信頼性・総合的な能力
・都市づくりに配慮した設計能力
・住民との対話能力
・21世紀の新たな公共施設のあり方に対する構想能力
実施方法
・市と専門家(建築設計、都市計画、劇場建築計画、建築史、都市デザイン)の選定委員から推薦された26社(内1社 辞退)の中から8社を選考しました。
・平成13年1月14日に、最適な設計者と次点の選定を行う全ての過程(プレゼンテーション、ヒヤリング、検討討論、投票、結果報告)を一般公開方式により、公募による多数の市民が見守る中で実施しました。
- 基本計画の策定
市民と設計者が協働で設計条件(基本計画)を検討
・平成13年6月25日に「茅野市の地域文化を創る会」のメンバーを中心に、ホール活用の自主事業グループ、市美術協会、読り~む in ちの、などから推薦された市民35名による基本計画策定委員会を設置しました。
・幹事会(委員長、副委員長、各部会長・副部会長)と部会(ホール部会、美術館部会、図書館部会)において、市民と設計者がワークショップを49回実施して設計条件を検討しました。
・各部会の運営は、より多くの市民が参加できるように、拡大部会方式で行いました。
・障害者団体と策定委員会の懇談会を行い、ユニバーサルデザインに生かしました。
・地元区地権者商業会説明会を行いました。
- 設計案の検討 市民と設計者が協働で設計案を検討
・平成14年2月25日に管理運営計画策定委員会(基本計画と同じメンバーの市民35名)を設置し、幹事会(委員長・副委員長・各部会長・副部会長)と策定委員会(全体会議)を26回実施して、設計案の検討を行いました。
- 管理運営計画案の検討
・設計案と同じく、「市民主導による運営の実現」を目指して、市民35名と専門家とが協働で幹事会と策定委員会を58回実施して管理運営計画案をまとめました。
- 運営委員会の設置
(H17):事業を実施しながら具体的に管理運営を検討しました。
→移行:(H18)事業企画会議の設置(指定管理者)、(H19):市民館協議会の設置(市)
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