鶴田真由と小林紀晴が、南インドの地へ共に旅にでた。
本展覧会では、遠い過去から連なる人々の精神を追い、女優・鶴田真由とともに聖者が修行を重ねたアルナーチャラの山麓、古来より聖地とされたハンピ遺跡群、バックウォーターと呼ばれる大水郷地帯などを、月や太陽に導かれるように巡り撮影した作品をご紹介します。
ふたりの写真がときに交差し、重なり、再び距離を孕み、幾重にも層を成すようにして描き出すインド。旅の日々を、それぞれが自由に綴ったエッセイの一部も、展示のなかに点在しています。旅そのものを見つめ、私たちの内なる旅へと転じる「Silence of India」。無数の音、無量の光が写真の奥から伝わってくるでしょう。