企画展
英伸三氏による講評(コメント一覧)
「寿齢讃歌‐人生のマエストロ‐写真展」では例年、講師による応募写真の講評会を開催しています。ご応募いただいた方々と言葉を交わしながら、それぞれの写真や被写体のもつ魅力を共有する機会となってきました。
今回も、講師の写真家・英伸三氏をお迎えして6月14日に開催する予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、開催を中止いたしました。代わりに、応募いただいた写真の一点一点に、英氏から講評コメントをお寄せいただきました。
講評会に代わり、ウェブサイトにて公開いたします。どうぞご覧ください。
寿齢讃歌‐人生のマエストロ‐写真展15
【写真展】
会期:2020年9月12日(土)~27日(日)
開館時間:10:00~18:00
会場:茅野市美術館 企画展示室
観覧料:無料
休館日:9月15日(火)、9月23日(水)
【写真募集】
募集期間:2020年5月1日(金)~5月31日(日)
応募数:85件
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輝く人
北原 栗子健康家族に感謝。語り 太極拳 樹音 陶芸等いろんな趣味を楽しんでます。
講評
華やかさにあふれたポートレート。この帽子でファッションショーに出演なさったのでしょう。後ろでダンスのステップを踏む人物から会場の雰囲気が伝わってきます。 -
かつばあちゃん
望月 ロウ
こべたっ原に立つ私 ばあちゃん今日はモデル。そのままでいいよ。はいOK。
講評
青空に浮かぶちぎれ雲の下、広い草原で遠い山並みを背に立つおばあちゃん。周到な設定の撮影です。名画をみるような静かな感動があります。 -
笑美Ⅵ
橋本 奈歩また一緒に美味しい物を
食べようね!講評
自宅での撮影とのことですが、慈愛に満ちた眼差しは撮影者に向けられたものですね。 -
父96歳
山本 暁久しぶりに愛用のハンチングをかぶって洋食屋へ。
講評
ダンディーな装いで久しぶりにお父さんお気に入りの日本橋のレストランへ。料理が運ばれてくるのを待つあいだ、父子の間でどんな会話が交わされたのでしょう。
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コーヒータイム
青木 育子大好きなコーヒーを淹れるといつもにこにこする母でした。
講評
元気な話し声が聞こえてきそうな力強い写真。画面の周りを少し焼き込んだプリント仕上げも、印象を深める効果をあげています。 -
スマイル
青木 隆道素敵な笑顔の母。数か月前なのに今は遠くへ…長い間ありがとう。
講評
ほんの数か月前までお元気だったというお母さんの笑顔。モノクロームの特徴をいかしたローキートーンのプリントで、味わい深い写真になりました。 -
退院の日
大島 秀男低体温症(入院時の体温26度)でドクターヘリ出動、そして生還。
講評
生年月日が記載された診察券を見せて、94歳、元気で生還とアピール。隣席の男性の表情からも無事退院の喜びが伝わってきます。 -
お花見
三浦 恵美子飲んだり食べたり歌ったりで盛り上がり、楽しかった一日でした。
講評
桜の名所の花はまだほころび始めたばかり。お酒の代わりにジュースだけれど、ご馳走を並べて浮き浮きお花見気分。前掛けのように広げた新聞紙が面白いです。
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春を待つ
佐藤 裕太農業歴、70年。花も、米も育てた。「今年は何を育てようか?」
講評
トラクターの荒々しい轍の残る農場の傍らでしゃがみこんで、春の大地のぬくもりを確かめているよう。土と一体化したような姿に農民の力強さを感じます。 -
一休み
北原 憲子坂を登って畑仕事に入る前に一休みして水仙を眺めるじいじ。
講評
南向きの斜面の水仙の群生地で、いつものように一休み。裏の畑で今日は何を収穫なさるのでしょうか。小鳥の囀りも聞こえてきそう。 -
愛煙家
牧 秀治モデル撮影を頼むと、心よくスモークリングを見せて下さいました。
講評
なんといわれようとタバコはやめない、やめられない。若者のように器用に煙の輪をつくってみせたところを、いいタイミングで捉えましたね。 -
春の日
後藤 清美あたたかな春の日、両親と桜を見に身延山に出掛けました。
講評
しだれ桜の下に並んでカメラにこたえる90歳と89歳のご両親。お互い少し離れて立ち、目線もばらばらなのが面白いです。照れ臭さかったのでしょうか。
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母
たけうち かずとし認知症になっても母は母。また来年もお花見に行きましょう。
講評
さわやかな表情がとてもよいと思いました。お花見とのことですが、モノクロームなのでそれが感じられないのが残念。カラーにしてほしかったです。 -
笑う門には福来たる
五味 孝一何がおかしかったのか。義父が亡くなる1年前の親子の笑顔。
講評
とても嬉しいことがあったのでしょう。こどもにとって親の笑顔は、心の中で生き続ける宝物です。 -
Dancing Grandma
横井 真弓メンバーの平均年齢80才超(!)のフォークダンスサークルで溌刺と!
講評
お揃いの民族衣裳で輪をつくってフォークダンス。背筋もぴんと伸びて80歳以上の方々とはとても思えません。踊りと音楽は百薬の長! -
さっぱりしたわ。
丸山 すみ要介護で美容院に行けない母、訪問美容師のヘアカットでスッキリ。
講評
お母さんが訪問美容師さんにカットしてもらって、合わせ鏡で満足そうに見ています。美容師さんをしっかり捉えているのも、よかったと思います。
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君を想う絵手紙
齋藤 トモ子コロナの影響で3ヶ月振りの絵手紙。再会の喜びで絵筆もすすむ。
講評
コロナ禍による外出自粛が続く中、会えなくなったお友だちに絵手紙の筆をとった。こんな時にきれいなお手紙をもらったら、どんなに嬉しいでしょう。 -
元気の秘訣
古瀬 直子料理に運動におしゃべりに、ポジティブな仲間達。
講評
みんなでいなり寿司つくり。おしゃべりはとまらなくても、それぞれの手が無駄なく動き続けているのはさすがです。 -
江戸屋旅館のあるじ
勝谷 寛子霊山七面山に行く参拝者が多く泊まる江戸屋旅館のおかみ。
講評
貫禄あるお姿に老舗旅館の歴史を感じます。カメラをもう少し後ろに引き、横位置で、立派な松の襖絵のある部屋の様子などを取り入れたらもっとよかったと思います。 -
記録写真
林 歩大好きな孫との記録写真。
講評
猫を抱いたおばあさんのとろけるような笑顔。かわいいお孫さんとの幸せなひとときの記録は、家族の宝物になるでしょう。
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魚眼が覗く84歳
牛山 金良手を震わせながら、勿論、自撮り
です。講評
洗面台の大きな鏡の前でしょうか。超広角レンズで撮ったセルフポートレート。余計なものが写り込まないようにした構図が成功しています。 -
88才のおいわいです
栗原 恭子90歳まで生きられそうかね、母さん? わかりませーん!
講評
白っぽい壁を背にしたことで、すっきりした仕上がりになっています。でも少し平板。場所の選定やアングルにもう一工夫欲しかったです。 -
ずっと一緒
矢澤 けい子いつもお世話になっている内藤さん。愛猫あずるちゃん21才と。
講評
おじいちゃんが元気だから猫ちゃんも元気、猫ちゃんが元気だからおじいちゃんも元気。嫌がる猫の様子が画面に動きを与えてくれています。 -
かわいい我が祖母
市原 萌84歳でもスケジュール帳は予定ぎっしり。祖母、暇なし。
講評
お孫さんにかわいいといわれたら、老けこんでいられません。亡くなったお祖父さんの写真もしっかり画面に取り入れられていますね。
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まだワラビが採れます
中村 健一若い頃父とよく来た場所に、まだワラビがありました。
講評
山や草むらでワラビを一本見つけると、もっともっと採りたくなって夢中になります。昔家族で来たところに今もワラビがあった。お母さん、たくさん採ってください。 -
自分で作るのが一番!
柳 幸生畑の中でもしゃれたTシャツ一枚で、気分は最高、やる気100%。
講評
自由農園の小さな畑でも、作物を育てるのは人を元気にしてくれます。小さな耕運機を相棒に、今日は何を植えたのですか? -
蓮田を守る
川辺 康子古代蓮咲くきれいな蓮池。長年、その清掃に携わっています。
講評
長く伸びた茎の間で腰をかがめて隠れん坊しているような女性。泥田の中でこんな手入れがあって古代蓮が咲くのですね。今年も美しい花が見られることでしょう。 -
耕す人
今井 陽子畑を耕し、野菜を育てる。さらに心身を耕し、長寿を実らせている。
講評
住宅地の中の家庭菜園で日課の畑仕事。色調もきれいで、長寿を楽しむおばあさんの毎日がしのばれます。
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今年もこの季節
小川 実慧秋の収穫が楽しみだね。
講評
稲がしっかり根を張っている田んぼで、畔の草刈りと水路の掃除。おじいさんのシャツの汚れに農作業の実感があります。 -
松は長生きだねー!
園田 直美ツツジが満開の風除け公園。松の年輪にも負けない母の人生の年輪。
講評
長寿のシンボルの松におめでたい真っ赤な色のツツジを配した撮影場所の選定がとてもいいです。ローアングルからの狙いで力強い写真になりました。 -
老人と犬
春日 裕昭伸介と勘助、老々介護の日々。
講評
伸介さんと勘助さん、一人と一匹、男ざかり。老々介護の日々なんてとんでもない、二人の世界はこれからです。モノクロームの調子がうまく生かされています。 -
私に任せて
岩原 和子年令は取っても 腕は冴えてます。
講評
明るい窓辺に置かれたミシン。手にとっているレースは何になるのでしょうか。これまでたくさんの素敵なものを仕立てこられたことでしょう。
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仲良しこよし
濱 禮子毎日楽しい話に花が咲いておりました。今ひとりは施設に。
講評
モニター画面には美空ひばりのみだれ髪。いつもこうして一緒にうたっていたのに、今は一人は施設に入られたとのこと。 -
最後のおでかけ
中澤 紀代美花が綺麗だねー、山が綺麗だねー
頑張って歩きました。講評
ラベンダー畑がひろがる高原を歩いた日を、おばあさんはこの一枚の写真で楽しい記憶として留めていることでしょう。カラーの発色もきれいです。 -
レッスン
田中 美和子西野先生御指導のもと、皆楽しいひとときを過しています。
講評
いくつになってもお稽古事は楽しい。よき師とのめぐりあいに人生の幸せがあります。きっといい声になられたことでしょう。 -
「またね」
岡本 哲三いつも散髪後に見送ってくれます。
講評
散髪してもらって帰りしなに撮ったのでしょう。そのタイミングがとてもいい。散髪は慣れた店でないとしっくりしません。長いお付き合いなのでしょうね。
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長寿の秘訣
藏本 兼廣私の秘訣とは、3食と好物の果物を食べて昼寝をすること。
講評
自分を律するのに厳しそうな女性の力強いポートレートです。右端の鉢植えの花をもう少し画面に入れれば、表情の固さがやわらぐかもしれません。 -
憩いのひととき
義永 康則叔母の案内で安曇野を散策。碌山美術館で一休みした時の情景。
講評
美術館を出て、木陰のベンチでほっと一息つく表情がうまく捉えられています。木漏れ日が画面にやわらかい陰影をつくっています。 -
悦子さんと真さん
赤松 ともい梅干、茄子・沢庵漬の季節仕事。花栽培に庭作り。婦夫の豊壌時間。
講評
池や灯籠のある立派な庭に梅干しのざるが並んでいます。ほかにも沢庵を漬けたり庭仕事をしたり、けっこうお忙しい毎日だとか。二人なら仕事もはかどるでしょう。 -
フォト OK
宮澤 ゑい子村の雑貨屋さん。とてもお元気で明るく、気さくな方でした。
講評
店先で筒状の長い巻きスカート、ロンジーをはいて髪を整えている女性。ミャンマーの雑貨店の雰囲気がよく伝えられています。
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安息の日々
福本 丈夫午後の陽射しの中、おしゃべりしていた仲良しお婆ちゃん二人。
講評
おしゃべりしていたところを写真に撮られて緊張気味の二人。表情から草原の国、モンゴルの風土と暮らしぶりが想像されます。 -
司会者が最年長85歳
小林 光子リフォームした服着て、ファッションショー。
講評
今日はそれぞれがリフォームした洋服でファッションショー。元気の源は、頭と体を使ってみんなで楽しむこと、だそうです。 -
元気で腹話術ボランティアを行っているじいちゃん
小口 絵美ボランティアを週に1回以上行なっているが3月よりコロナで中止となり残念がっています。
講評
人形と二人連れの腹話術で、施設をまわってお年寄りを楽しませる。ほんとうにしゃべっているような人形の少年の表情がかわいい。 -
“今年も豊作だね”
阿部 ちい子毎朝その日の計画を記録し、からだもしっかり動かすお元気な女性。
講評
背筋がぴんとのびている88歳。普段の暮らしぶりが想像されます。太ったジャガ芋を掘り出したところをタイミングよく捉えましたね。
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仲よし兄弟、5人で450才
脇坂 今朝一元気な兄弟で嬉しいです。
講評
長寿の兄弟、姉妹が一堂に会して祝宴。お顔もよく似ています。みなさんとてもお元気そう。長寿の秘訣はなんですか? -
棚田を守る七代目
脇田 佳子現役で活躍。背後の掛干しは五日がかりで作り約二百メートル。
講評
山の中腹の等高線に沿って伸びる長い田んぼ。天日干しの稲がえがく美しい曲線を背景にした、農家七代目さんのベストショットです。 -
終活 自撮り ポートレート
大杉 芳郎長いお付き合いの寿齢讃歌 節目の最後は終活としての自撮り作品。
講評
沈む夕日を背景にしたセルフポートレート。人生の晩年を語るのにふさわしい情景設定だと思いました。赤く染まった画面が印象的です。 -
いい短歌ができたわ
古畑 めばえ晩秋の長野を散策してアイデアが湧いてきたようです。
講評
紅葉した葉も散ってしまった晩秋の山里を、歩きよさそうな靴をはき、杖をついてゆっくり吟行。まっすぐ伸びた道が画面に奥行きを与えています。
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花嫁の祖母
関 雅之結婚式のお色直しで退場する花嫁につきそう二人の祖母。
講評
80歳と90歳の祖母に付き添われ、スポットライトを浴びて輝く花嫁。両側のお祖母さまもおきれいです。とてもいいシャッターチャンスでした。 -
万歳人生
守屋 萬次妻籠時代祭りで、尾張万歳を演じていた大変元気な芸人です。
講評
愛知県知多市に伝わる無形民族文化財の尾張万歳。立烏帽子に直垂姿で扇を持ち、祝言を述べる太夫の姿が決まっています。背景の金色に輝く紅葉が華やか。 -
出会いを大切に!
清水 佳児白雪姫の森にあるようなきのこを楽しんで大事に撮っていました!
講評
よい被写体を見つけて撮影に没頭している様子を、しっかり捉えています。森の白いキノコはどんなメルヘンの世界になったでしょうか。 -
紅葉狩り
土屋 志野近所の公園で紅葉狩りです。ケヤキやハンテンボクがきれいです。
講評
近所の公園にどなたかに連れて来てもらって秋を探索。静かな時間の流れを楽しんでいらっしゃる笑顔が素敵です。
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100歳のお祝い
大蔵 由紀子大好きな、焼きそばを食べてお祝いしました。
講評
飾り付けされた部屋で100歳のお祝い。お祝いの言葉を聞いているところでしょうか。カラフルなバースデーケーキを前に、金色の頭巾と肩掛けで少し恥ずかしそう。 -
平和祈願
藤森 辰之お会式で平和祈願の法華経を唱える、信徒の皆さん。
講評
日蓮宗のお会式での一こま。うちわ太鼓を叩きながらお題目をとなえる信徒さんの表情が力強い。そのうちわ太鼓を画面右端に入れているのがよかったです。 -
匠
多富 俊子現役の宮大工棟梁。高野山からの感謝状が壁一面を飾っています。
講評
取り掛かっている細工と道具類、仕事場の様子がしっかり写しこまれていて、状況をよく観察しての撮影だということが分かります。匠の風貌も生きています。 -
似とるきゃぁえ!
藤井 拓男米寿の祝で似顔絵を孫達から贈られた兄、両肺癌も薬で今も米作り。
講評
似ていますよ! お孫さんから米寿のお祝いに贈られた似顔絵、笑顔がそっくりです。大病を克服して今も米作りをお続けとか。
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緊張しました
中村 功待合室でリラックス。治療中緊張。帰り安堵。の表情を撮りました。
講評
以前にくらべて、医療機材の進歩で歯の治療は痛くなくなりました。それでもいざ診療台に乗ると緊張しますね。貴重な生活記録です。 -
仲よし!!
筒井 明ボロ市会場にてめぐり合わせたおばさん二人です。
講評
天正6年(1578)から始まった東京世田谷のボロ市。12月と1月に正月用品、生活用品、古着などの露店が700ほど並びます。二人の再会の喜びがはじけています。 -
合掌
伊藤 好幸念ずれば花ひらく世界が平和であります様にYUKIYO大黒様の祈り。
講評
禅寺の名刹のここは本堂でしょうか、部屋の隅で静かに合掌するお寺の奥さん。赤いもうせんと白い畳のコントラストが鮮やかです。 -
新しい年の始まりに
折井 さやかこれからも末長く健康で!
講評
ご家族が元気に揃って新年の記念写真。大切にしてください。
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NHK
内田 隆史
「ピンぼけの家族」を視てわが家の「ピンボケ」でない家族。2枚の写真をあわせて。
講評
バラとワインを前の笑顔と兵士と女学校の卒業アルバムのような写真帳、この三つの組み合わせで一家の歴史が伝わってきます。アイデアが成功しています。 -
我家の庭師
加藤 幸久歳を重ねても尚、毎年庭木の手入れに来てくれる叔父。
講評
庭の松を形よく剪定するには、鋭い針のような松葉の中に手を突っこまなくてはなりません。人物を下から狙ってその作業ぶりをしっかり伝えています。 -
自慢の前掛け
大原 薫これは俺が生まれる前に作られた由緒ある前掛けなんだと大自慢。
講評
賑やかな駅前の代々続く果物屋。ご主人の元気の源は、この店名入りの木綿の前掛けのようです。老舗ののれんのような家伝の前掛けなのでしょう。 -
都会のオアシス
義永 芙美子朝どれ野菜で、我が家の元気のみなもとをいただきにきました。
講評
都会のガード下の小さな八百屋さん。朝の光のなかに採れたての野菜がつつましく並んでいます。こんな八百屋さんが近くにあったら、私は毎朝行きます。
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アパートの前で
新間 陽子新日本婦人の会の役員を務め婦人運動をしてきました。
講評
団地の建物と自転車置き場を背景にしたことでこの女性の生活感が感じられます。女性が社会進出を果たした時代、それを助けてお忙しい毎日だったと思います。 -
83歳モデルデビュー
木之下 貴子母が街角で声を掛けられ、ファッション誌の取材を受けました!
講評
待ち合わせしていた娘さんのスナップショット。バランスのとれたカジュアルな着こなしが銀座で目をひいたのでしょう。背筋ののびた立ち姿も素敵です。 -
おしどり夫婦
小出 由美体が少し不自由になってきた父と、支える優しい母。
講評
穏やかな雰囲気のお二人。娘さんの前だからでしょう。お会いになった時はたくさん撮ってあげてください。 -
長屋食堂の店主
野呂 彰長屋食堂の店主、路地裏には大衆劇場もある下町。
講評
食堂のおばちゃんと、壁に貼られた大衆演劇の美女の色っぽいポスターの対比が面白い。出会いの瞬間を捉えるスナップショットの技が冴えています。
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ガラス越しの二人
大西 拓一郎介護施設の義母と面会に来た義父。コロナ禍で直接は会えません。
講評
コロナ禍で親しい人のお見舞いもままならなくなりました。夫婦の面会もガラス越しでしか許されません。お互いを思いやる気持ちが切々と伝わってきます。 -
辻の立話し
久保村 厚お互い一人暮し。コロナウイルスで話す機会がなかった。
講評
感染予防のマスク姿で、ちょっと離れて立ち話。外出自粛が続く中、久しぶりに出会って一人暮らしの安否をお互いに気遣う会話が聞こえてくるようです。 -
畑仕事
田口 忠正それぞれの場所で、「土地の人」を背景を入れて撮影しました。
講評
生涯現役、腰は曲がっていても鍬を扱う姿はさすが。傍らの大根や葱も見事に育っています。野良着のおばあさんの姿をカラーで見たい気もします。 -
最初で最後
冨永 由布5人目のひ孫、はじめまして。抱いた4ヶ月後 お空に旅立つ。
講評
5人のひ孫に恵まれてから旅立ったおじいさん。新しい生命を確かめるかのようにお孫さんを抱きかかえる手に、愛おしさが溢れています。
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帳場を守る
佐藤 隆史古い街並が残る高岡市の蔵づくりの観光案内所で。
講評
街の生き字引の観光ガイドさんの定位置は、昔、帳場格子の中で番頭さんがそろばんをはじいていたような所。スタンドの赤っぽい光もレトロ風です。 -
先生と生徒・ともしらが
有馬 純隆昭和33年、全校祝福のご結婚から60年!!これからもお元気で!!
講評
教え子の訪問は幾つになっても嬉しい。生徒にとっても恩師が元気なのは心強い。昔の熱血先生と少女に戻って話がはずんだことでしょう。 -
朝の散歩
英 伸三お帰りなさい!夫婦で中学教師を定年までつとめた。
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帆立養殖営む石沢夫妻
黒川 千穂息子が後継ぐので、新たに船を購入し、更に親子で前進を!
講評
津軽の厳しい冬もいつも一緒に海で仕事をしてきた二人。浜に帆立の陸揚げに出かける前に、撮影者に夫婦で並ばされて、緊張しましたか?
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釣り好き
萩原 彰中村さんは毎日この場所で釣りをしている釣り好きおじいさんです。
講評
ちょっと殺風景なところですが、名人にとっていいポイントなのでしょう。川の流れをしっかり画面に取り入れた冬景色の描写がとてもいいです。 -
ひとりでも 元気いっぱい
久保田 容子撮影で行き偶然に元気で一人暮しでも明るく前向きな姿に感動!
講評
漁網を背にうつむき加減にカメラの前に立ってくれた89歳。偶然出会って何気なく交わした会話にその人の人生を感じ、勇気をもらいます、と撮影者の弁。 -
自然を愛して…
中村 弘子日頃の体力づくりが大切と…ファイトある滑りは若者に負けません!
講評
空色のウエアーがよくお似合い、ゴーグルをつけていたらお年寄りだと分からないでしょう。背景のスキー場も情景がよくいかされています。 -
どちらが姉?
矢﨑 千加夫朝市の屋台店先にて。お年は?88です、私も88才です。笑顔の素敵な姉妹でした。
講評
お二人とも88歳とありますので双子のご姉妹ですね。高知城日曜朝市で撮影とのことですが、ここの朝市は有名、もう少し周りの賑わいを入れてほしかったです。
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サンタクロース、来た
帯川 妙子サンタクロースからプレゼントをもらい童女の笑顔で大喜び。
講評
プレゼントは何だったのでしょうか。受け取った瞬間の笑顔がかわいい。壁のクリスマスの飾り付けが効果をあげています。 -
祖父(じじ)と楽しく遊ぶ
栁澤 徳一
三人の孫娘講評
幼い三人の体重を感じながらご機嫌のおじいちゃん。きゃっきゃっという歓声が聞こえてきます。大切な成長記録になることでしょう。 -
元菓子屋のお母さん
江坂 美代子旅は地元の方との対話が楽しい。お茶中におじゃましてパチリ!!
講評
囲炉裏のある広い部屋の様子が広角レンズですっきり捉えられています。お部屋に招かれ、お茶をいただきながらお話をうかがって、いい旅でしたね。 -
令和最初の初詣
北村 貴子令和の時代になっても、毎年恒例の初詣には2人揃って出かけます。
講評
毎年諏訪大社上社への初詣を欠かさないご夫婦。お元気そうです。昨年の写真より初詣で客が多そうなのは、年号が令和に改まったお祝いだからでしょう。
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齊藤 貞勝
隣りのおばあちゃん講評
画面が暗くてよくわかりませんが、笑顔を浮かべたプロフィールが自然に捉えられています。ただ、もっとプリントを明るくしてほしかったです。