主催事業(ミュージアム活性化)
未来に贈る種子プロジェクト
切手や植物の種子を主な素材に「時間」や「場所」をテーマとした作品をつくり続けている美術家・太田三郎さんと展示を創る、高校生対象のワークショップです。 参加者自らが手を動かし、一緒に創る今回のワークショップでは、身の回りで探した種子を漉き込んだハガキをつくり、作品に仕上げます。 ものを創ることが好きなひと、何かを表現してみたいひと、なんだかもやもやしているひと、大歓迎。 アートならではの表現方法や、考え方を体験できます!
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作品展示 生命の未来が託された、いろいろな種子をうめ込んで 思い思いの模様をつけて生まれた 世界に一枚だけの種子のハガキ=Seed Card ひとりひとりが作ったSeed Cardを集めてつなげて、大きく展示します 種子には、遠くの場所で芽を出して、やがて実をつける、植物の未来そのものがつまっています。誰かに届けるためのハガキに込められた、未来に思いをはせながらご覧ください。 【日 時】2016年3月13日(日)~27日(日) 【日 時】9:00~22:00 ※27日(日)は15:00まで 【会 場】茅野市民館 ロビー 【観 覧】無料 トークイベント トークイベント「茅野の種子、未来の種子」 太田三郎さんと茅野市民館コアアドバイザー・徳永高志さんをお迎えし、太田さんの作品や茅野での活動で感じたことについてお聞きします。 【日 時】2016年3月26日(土)14:00~ 【会 場】茅野市民館 ロビー 【観 覧】無料 【ゲスト】太田三郎(美術家)、徳永高志(茅野市民館コアアドバイザー) ワークショップ 植物の種子―例えばカボチャやカキなど普段食べている物の、ヒマワリやタンポポなど身の回りにある花の―を集めて、手で漉いた紙に入れ込み、 表面に模様をつけて、世界にひとつだけのハガキ作品に仕上げます。そして、ワークショップ後半ではそのハガキをたくさん吊るした空間展示にも挑戦。 家の庭や、通学路、あなたの足元にも、作品の“タネ”が潜んでいるかも? スケジュール 第1回 1月16日(土)15:00~18:00 太田さんの活動についてのお話しと種集め 第2回 2月13日(土)15:00~17:30 ハガキづくり 第3回 3月12日(土)10:00~17:00予定 作品展示 第4回 3月27日(日)15:00~18:00予定 作品撤収と振り返り 講師/トークイベントゲスト 太田三郎 OTA Saburo 1950年山形県鶴岡市生まれ。 1971年国立鶴岡工業高等専門学校機械工学科卒業。 1980年代から、既製の郵便切手やオリジナルの切手を用いて「時間」や「場所」を切口に、私たちの生活の中に潜む見えない関係性を可視化する作品をつくり続けている。 植物の種子を和紙に挟んで切手に仕上げる「シード・プロジェクト」、第2次世界大戦から帰らなかった日本人兵士や戦争遺児などを題材にした「Post War」シリーズ、毎日のように郵便局に通って消印を収集することで自身の居場所を記録する「Date Stamps」などの作品がある。 国内外の美術館に作品が収蔵されている。2013年第4回創造する伝統賞受賞。岡山県津山市在住。 トークイベントゲスト 徳永高志 TOKUNAGA Takashi 1958年岡山県岡山市生まれ。茅野市民館コアアドバイザー。慶應義塾大学大学院非常勤講師。NPO法人クオリティアンドコミュニケーションオブアーツ(アートNPOカコア)理事長。博士(文化政策学)。茅野市のほか、神戸市、内子座(愛媛県内子町)、淡路人形座(兵庫県南あわじ市)、久万美術館(愛媛県久万高原町)など、各地の文化政策・文化施設運営にかかわる。著書に、『芝居小屋の二十世紀』(1999年、雄山閣)、『公共文化施設の歴史と展望』(2010年、晃洋書房)など。 |
「Date Stamps」 5 July 1985 to 12 October 1985 「Seed Project」 ツワブキ 2002年2月4日岡山県津山市北園町 「Post War 69 戦争遺児」 田淵 潔 |
アート×コミュニケーションとは?
地域にある文化や歴史に様々な角度で触れながら、作家(アーティスト)と市民とが一緒に作品を制作する過程の中で、美術(アート)を介して人との関係性を考え、諏訪という地域への理解を深めるプロジェクト(ワークショップ)。地域に即したアートの在り方を市民と共に考え、アーティストと共につくる、シリーズ企画です。