常設展
特集「都市の風景 大地のリズム」
常設展示室にて、今年度4期目となる収蔵作品展を新たなテーマのもと開催いたします。展示作品は、日本画、洋画、彫刻、工芸、書の各分野の作品です。今回は、特集企画として、次のテーマを設定しました。
●会 期 平成19年1月10日(水)~平成19年2月25日(日) ●会 場 茅野市美術館 (茅野市民館内) 常設展示室 ●開館時間 9:00~19:00 ●休 館 日 毎週火曜日 ●観 覧 料 無料 |
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渡辺隆夫 「夜の新宿」1983年 |
特集「都市の風景 大地のリズム」 都市の風景 6人の作者が、それぞれの時代・場所において、各々の視点で見つめた都市の風景を展示しました。都市は、あらゆるものが混在する場所です。都市の特徴として、人々のざわめき、ネオンのきらめき、重厚な建造物、といった視覚的聴覚的なことから、周囲の環境がめまぐるしく変化する、生活のスピードが早い、といった時間的な特徴も挙げられるでしょう。また、多くの人や物が集中するため、都市は時代の空気をいち早く感知できる場所でもあります。 日常性から解放され、創造の世界に入っていくことのできる異国の都市で、自らの根源的な感性を開花させた作家もいれば、都市生活の中で察知した時代の不穏な空気を作品に反映させた作家もいます。いずれにしても、作家たちは都市の雑踏の中に身を置き、さまざまな刺激を受けてきたはずです。 多種多様な都市環境のなかで、作家が何に着目し、それをどのように表現するかについては、各々の感性によるところが大きいでしょう。作家たちが見つめ描いた都市風景には、それぞれの感性のアンテナが作品いっぱいに張りめぐらされているのです。 |
大地のリズム |
「岸辺が山の重さを受けとめている。」(※注1)) 「自然を描くのは形だと思います。自分の好ましい形というのが必ずあります。山が見えて、木が見えて、こういう山の形が好き、こういう木の形が好き、という好きな形があります。それを描くことが大事だと思います。」(※注2)) |
※注1)篠原昭登氏による絵画作品の解説時の言葉より。 |
※注2)田村一男氏談「山と人生」より抜粋。(「『アサヒグラフ』増刊号 1985年11月25日 美術特集 近代洋画に見る 日本の名山」P.86) |
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