古谷誠章氏(茅野市民館設計者)日本芸術院賞を受賞
Award of the Japan Art Academy
古谷誠章氏が茅野市民館を設計した業績を称えられ、2010年度日本藝術院賞を受賞されました。
おめでとうございます。
日本藝術院によって設立されたこの賞は、卓越した芸術作品と認められるものを制作した者及び芸術の進歩に貢献する顕著な業績があると認められる者に対して授与されています。
古谷誠章氏からメッセージをいただきました。
おめでとうございます。
日本藝術院によって設立されたこの賞は、卓越した芸術作品と認められるものを制作した者及び芸術の進歩に貢献する顕著な業績があると認められる者に対して授与されています。
古谷誠章氏からメッセージをいただきました。
日本芸術院賞を受賞して
思えば2001年1月に、市民に公開の会場で新しい市民館の設計者に選ばれて以来、5年の歳月をかけて熱心な市民の方々と協働して館が完成し、さらにオープン後も年を追うごとに多くの皆様に積極的に活用していただいています。建築は使われてこそ生命が吹き込まれるもの、設計に携わった建築家としてこれにまさる喜びはありません。ちょうど10年のこの年に、日本芸術院賞という素晴らしい賞をいただいた幸福を、市民館に関わったすべての皆様と共に分かち合いたいと思います。
茅野市民館の設計、工事監理、館の運営管理の長いプロセスを通じて、市民による策定委員会を始め、行政や館のスタッフ、サポートCの方々、地元の建築家や工事関係者など、多くの皆様の叱咤激励とご支援をいただきましたことに改めて感謝いたします。
去る6月13日、日本芸術院にて授賞式が滞りなく終了したことをご報告するとともに、これを大きな節目として、市民館が末永く皆様に愛していただけるよう、引き続き微力を尽くして参りたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
古谷誠章(建築家・NASCA代表、早稲田大学教授)
プロフィール
Profile
古谷誠章(ふるや のぶあき) 1955年生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。同大学院博士後期課程修了。早稲田大学助手、近畿大学工学部講師を経て、1994年に早稲田大学助教授に就任。1997年より現職(教授)。1986年から文化庁の建築家芸術家在外研究員としてスイスの建築家マリオ・ボッタの事務所に在籍。1994年に八木佐千子と共同してNASCAを設立。「詩とメルヘン絵本館」日本建築家協会新人賞(1999)、「やなせたかし記念館」、「會津八一記念博物館」、「ZIG HOUSE / ZAG HOUSE」、「近藤内科病院」などで日本建築学会作品選奨、2007年に「茅野市民館」で日本建築学会賞作品賞、日本建築学会作品選奨、日本建築家協会賞、BCS賞など受賞、2011年に2010年度日本芸術院賞を受賞。著書に「Shuffled 古谷誠章の建築ノート」(TOTO出版)「がらんどう」(王国社) 「マドの思想」(彰国社) など。 |