民謡 - 湖東新井

【対象者】
伊藤益郎さん(八十三歳)

【内容】
※伊藤さんの居間にて、お話と、ドッコイサイト節を聞く。
「昔、子どものころ、胡桃沢神社や行屋で大人が唄っている声が聞こえた。学校の行き帰りにも耳にしていた。親の若い頃に始まったものかと思う。 
昔は村祭や盆踊りでやっていた。盆踊りは芹ヶ沢で八月一八日の朝四時頃、草かりに行く為に泉渋院の横を通りかかるとまだ輪になって踊っている男女がいてうらやましく思った記憶がある。
ダンチョネ節と同じ文句で唄うものもあるが、ドッコイサイトだけで歌うものもある。 ドッコイサイト節は明治時代に流行ったようだが、節回しの難しさから、日露戦争後、ダンチョネが流行してからは、廃れてしまった。踊りについては 他の文献に載っているものがある」とのこと。
※十月十六日の茅野市民館イベントスペースでのダンチョネを唄おう語ろうの会では、小川哲男さんとドッコイサイト節を唄い比べて、多少の節回しの違いを認め合ったうえで、互いにそういう節もあったと確認し合っていた。どちらが正しいという事はないという。
口伝で歌い継がれているものなので、節回しがちがうものがある。言葉のアクセントによるものや、文字数や伸ばしたり言い回しが違ったりすると、節が変わってくるということである。 



この企画は、平成24年度文化庁「地域の遺産を活かした観光振興・地域活性化事業」補助事業です。

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