長持 - 米沢塩沢

2010/09/25

塩沢の長持ちの起源、由緒は、はっきりしないが、江戸時代から御柱祭の年に続いているらしい。現在も小宮祭(九月、区民祭を兼ねる)の前夜祭と前夜祭の前日に行なっている。
長持ちの棹(さわらの木)の長さ…約八メートル、重さ…八十キログラム位。
前夜祭(二十五日)は公民館に全棹集合。二十四、二十五日とも、役員の家、新築した家、商売の家、祝い事のあった家などを回る。
練習のときから、子どもの参加で次世代に伝えるようにしようとしている。
公民館の庭やお寺の庭で、二週間から二十日位ほぼ毎日練習した。
腹掛け、法被の人、仮装(女装、着ぐるみ、お面など)思い思いの衣装で行なっている。前々回から仮装が多くなった。祭が終わると長持ち、飾り、杖などはバラして各組の倉庫で保管(世話係が)棹は毎回作る。使用後は競りにかけ手打ちにし、稲架棒などに使うとのこと。
「私が中二の昭和十九年の御柱にも長持ちは出ていた。昭和二十五年は終戦後だったから又賑やかにやったね。御柱や長持ちが途切れたことは無いらしいよ」(八十歳男性二名)
「昔から長持ちに仮装や女装はあったけど今ほど派手ではなかった。終戦後は乞食の仮装もあった。今のように物が無かったから皆が集り、持ち寄ったもので衣装を作った。年寄りも女の人も皆役割があって楽しかった」(七十五歳男性)。
塩沢区は本来四地区で前々回までは、各地区で長持ち一棹ずつ出したが、南下町に新興住宅が増えたため、前回から二地区合同で行なっている。(①宮本+南下町=四棹、小学生八人+女性十人+男性六十代まで三十人=約五十人②上町+南上町=二棹、小学生保育園児十人+男性七十代まで四十人=約五十人)



この企画は、平成24年度文化庁「地域の遺産を活かした観光振興・地域活性化事業」補助事業です。

△ページの先頭へ