盆の行事 - 盆踊り

8月〜9月

古くは七月に入ると踊りを始めたところもあるようだが、かつてお盆中は、到る所のお寺や辻などの広場で盆踊りを行なっていた。昔の盆踊りは音頭を採る人がいたわけではなく、集まれば誰となく唄い出し、その唄に他の人が返すというように唄い、掛け声の部分を他の踊り手が声を出していた。明治まではエーヨー節(当時は諏訪節とも呼び、エーヨー、ヨイソレと言う人もいた)一点張りだったと『笹原のあゆみ』に書かれている。明治末頃にはダンチョネ節が広まり、エーヨー節や田植え唄、天屋節等の歌詞が転用され、そのままダンチョネ節で唄われて、更にその時々の即興で自分の歌詞で唄って踊られていたという。
木曽節や伊那節も働く人の移動で持ち込まれて広まったという。(詳しくはダンチョネ節の項目で触れる)柏原は十六日、芹ヶ沢は十七日の昼踊りが有名で、若い男女が行きかい交流の場になった。最近は夏祭、区民祭等の名称で行事を行ない特に踊りはしない地区もみられる。また、ちのどんばん祭に踊り連を出している所もあり、各地区の盆踊りの内容もちのどんばんに変っている。
現在、盆踊りをやっている所は湯川(十三~十五日)、芹ヶ沢(十六日)、宮川丸山(十四~十六日)、柏原(十五日)、湖東白井出、玉川菊澤(九月二百十日祭)、玉川穴山(十四日)、金沢青柳、金沢木舟、泉野中道(十七日)

 

この企画は、平成24年度文化庁「地域の遺産を活かした観光振興・地域活性化事業」補助事業です。

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