十人くらいが新井公民館に集まって、清めの酒を酌み交わした後、胡桃沢神社庭で奉納。 山の神にも奉納した後、区内を巡回。
各家の前で、太鼓と笛の演奏に合わせて幣の舞を舞う。太鼓の担当が唄を唄うが、家内繁昌の言葉が入る物や「富士の裾野に」と唄うものがある。
新井道祖神の前でも舞を舞う。夜は皆で集まって宴会を行なう。
この地域で獅子舞がはじまったのは、安政七年三月の記録がある。昔、新井地区に女児ばかりが生まれたので、幟端を立てて獅子舞を舞い祈願したら男児が生まれるようになったという。
大正六年消防団から分かれた。胡桃沢神社祭礼、御柱祭、山の神、祝い事などに行なう。
「新盛社」(十五から三十五歳若者組)現在は経験のある年配者の一緒に行なう。
金山地区にも同じ神楽があった。舞は五種類、獅子舞について書かれたものがある。
衣装は、以前は股引き姿でやったが、現在は正式には袴で正装して行なう。舞によっては獅子に入る人は振袖の着物を着る。法被には風車の絵、風車は勢いの象徴、お面の耳のところにある模様はシルクロードで吹く風や雲を表しているという。古いお面は鼻が黒く塗ってあり、威厳を示している。お面は修理して使った。布は川岸にあった染物家(硫化染)で染めた。昔の布は透けて中から外が見えたが今のものは見えなくなった。
この企画は、平成24年度文化庁「地域の遺産を活かした観光振興・地域活性化事業」補助事業です。