神楽獅子舞・悪魔っ払い - 米沢埴原田下

2011/01/02

午前七時四十分 子ども十二人、PTA役員五人が集合。
埴原田下の約三十戸を、獅子頭、御幣、鈴を持って回る。玄関で「あくまっぱらいにきました」と声をかけ鈴と御幣を振る。希望する家には中に入り、家の中を一巡したり頭を噛んだりする。現在の神楽は二代目で、以前のものは紫雲寺に保管してある。
今年は五年生が親方になり、昨年の記憶をたどって行なう。区内の二軒ずつが年番になっていて一軒が道具一式保管、もう一軒がお宿になる。(子どもが居る居ないにかかわらず年番は順番にやる)
子どもたちは悪魔払いの後、紫雲寺でおでんをご馳走になり、一旦解散。
午後お宿に集ってお菓子を食べたりゲームをしたりして過ごす。
頂いたご祝儀は、小正月のどんど焼き、肉飯会(馬肉をご飯に炊き込む)などに使う。
子どもたちに現金も分け、貯金もする。
※少なくても七十年以上前から子ども (昔は男の子だけだった)が、無病息災、家内安全等を願って行なっていた。現在PTAと子ども会の行事になっており、役員が他所から来た人の場合は、事情が分からないままやることになる。年配の人達は昔ながらの風習を大事に思っている。
昔は、娯楽が少なかったから、お宿や肉飯がとても楽しみだったし、各家で子どものために奮発した。古い行事は是非残してもらいたい。昔はもっと元気良く「あくまっぱれー!」って言ったもんだが…(田村美千穂さん…今年のお宿年番、中島伸和さん…民生児童委員)



この企画は、平成24年度文化庁「地域の遺産を活かした観光振興・地域活性化事業」補助事業です。

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