共催事業
「Too Long to Talk」 ワーク・イン・プログレス
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Ink Agop |
「振付」を問い直すダンスが一般的になって久しい。
中学校での授業も始まりダンスはますます身近なものとなり、ダンス作品の上演も盛んに行なわれている。そんななか、昨今日本のパフォーミングアーツにおけるダンス作品は「振付」というものの境界を広げる方向に進んでいると思う。 テキストの使用、映像とのコラボレーション、原作物等々。
僕は今一度「振付」と向き合い深めてみたい。動き、形、動作を組み合わせ空間に展開し描く。まさにコリオ「グラフィック」な作品を作り、提示したい。ダンスはグラフィカルなものであり空間の素描であるのだ。
そんな思いで「広げる」より「深める」ことがねらいである。
(じゅんじゅんSCIENCE)
【11月8日(土)】 |
石川隆三(studio STR) |
【プロフィール】
じゅんじゅん(髙橋淳)
1969年横浜生まれ。日本マイム研究所にてマイムを学ぶかたわら学生時代よりコンテンポラリーダンスを始める。1995年に小野寺修二らとパフォーマンスグループ「水と油」を結成、以後国内のみならずイギリス、フランス、アメリカ、イタリア、ベルギー、韓国、タイ、エジプト、オーストラリアなど各国で精力的に公演活動を行う。2001年にはエディンバラ・フェスティバルにて上演した『見えない男』がヘラルド・エンジェル・アワードを受賞。マイムとコンテンポラリーダンスを独自の方法で融合させたそのパフォーマンスは国内外で高く評価され、日本のパフォーミングアーツの歴史にも大きな功績を残している。2006年に「水と油」がカンパニーとしての活動休止を宣言した後、じゅんじゅんはソロプロジェクト「じゅんじゅんSCIENCE」を立ち上げ、マイムのテクニックをベースにしつつもより抽象的な動きや振付に特化したダンス作品を製作することを目指し、以後精力的に創作活動を続けている。近年の主な作品に、『midnight sun』(2013)、『Kontrapunkt』(2012)、『Triptych』(2012)、『怒りながら笑う』(2010)、『D_E_S_K』(2009)、『アリス』(2008)、『サイエンス・フィクション』(2007)など。2007年には横浜ダンスコレクションR〈solo×duo competition〉にて『瞬きの音』が審査員賞を受賞した。公演活動は国内にとどまらず、これまでにドイツ、イラク、ポーランドでも作品を上演し好評を博している。2010年には「平成22年度文化庁新進芸術家海外研修制度研修生」に選出され1年間ベルリン(ドイツ)に滞在、現地のダンスアーティストらとOn the Way, Anagram, Fugue, Hello my Friendなどの作品を製作・上演した。以後、じゅんじゅんは東京とベルリンを行き来しながら、公演活動のみならずダンスの普及活動も積極的に行っている。また、近年はダンスアーティストだけでなく、建築家、音楽家、あるいはビジュアル・アーティストとのコラボレーションも行っている。2014年4月-6月には、ベルリンのマイム専門の私立学校Die ETAGEにて特別講師を務め作品製作を行った。
主催:じゅんじゅんSCIENCE
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