主催事業
「声とからだ、ちがって、いっしょ」
声やからだは十人十色。人は声やからだの動きによって感情や個性や存在を表現し、またそれらを知覚できます。そして、言語や理性以前にある素朴な存在としての声やからだには、感情や記憶、経験を伝達する豊かな語りの能力、自分と他者を繋ぐ媒体としての機能が本来的に備わっています。CCC kaleidoscope vol.5では、市民参加型&バリアフリーのワークショップと公演を通じ、状況や環境、年齢、性別、障がいの有無を超えて、一人ひとりの潜在的な想像力・創造力・表現力をひきだしながら、言葉によらないコミュニケーションの可能性を探ります。それぞれに異なる声を響かせ、それぞれに特徴をもつからだそのもので対話することで、差異を認め合い、また共感し、わたしもあなたも大切で特別な存在であることに気づいてほしいと思います。そして、わたしとあなたはそれぞれにちがうけれど、よろこびやかなしみ、感動や恐れ、記憶や経験を共有できる、いっしょの存在であることを改めて感じてください。 |
1. ちがって、いっしょのワークショップ |
巻上公一と新井英夫が、こどもからお年寄りまで全世代を対象に、完全バリアフリーのワークショップをお届けします。自由に声を発し、からだを動かす気持ちよさや楽しさを体験すると同時に、自分を表現し、それぞれに異なる感性を共有する方法を学びます。 |
【参加者募集】新井英夫による「からだかなでるワークショップ」 |
言葉にたよらない、身体と身体によるダイレクトなコミュニケーションツールとしてのダンスワークショップを実施することで、参加者の新たな感覚を呼び覚ますとともに、相手と自分のオリジナリティを尊重し、お互いを気遣う心を育てます。 ●日 時:平成24年10月22日(月) 開始19:00 場所:茅野市民館アトリエ ●対 象:定員30名(要事前申込) 参加費:無料 |
【参加者募集】巻上公一による「超歌唱ワークショップ」 |
従来の音楽や楽譜などにとらわれることなく、参加者一人ひとりの潜在的な可能性を発展させて、それぞれの歌唱法、自分だけの音楽をつくりだす創造的なプロセスを、お互いの声を聴いてみんなで響かせながら体験します。 ●日 時:平成24年10月24日(水) 開始19:00 場所:茅野市民館アトリエ ●対 象:定員30名(要事前申込) 参加費:無料 |
募集締切ました |
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【出演者募集】ワークショップに参加して、ステージに立とう! 「ちがって、いっしょのワークショップ」の参加者のなかから出演者を募集します。2回のクリエイションで巻上公一・新井英夫といっしょにライブ・パフォーマンスの内容をつくりあげ、出演していただきます。 ●日 程:クリエイション1日目 平成24年11月21日(水)開始18:00~ ★募集期間:平成24年10月26日(金)~11月14日(水) |
2. 巻上公一×新井英夫×みんなのライブ・パフォーマンス 「超微妙―ここは近くにあって、見逃している場所―」 |
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わたしとあなたは微妙にちがって、微妙におなじ。笑い方も身長も腕の長さも手のひらの大きさも微妙にちがうけれど、微妙におなじ。あなたの声がふるえるとき、あなたの心のざわめきを知るでしょう。わたしの背筋が伸びるとき、わたしのまっすぐな気持ちを感じるでしょう。近くにあるのに気付けなかった微妙な音、動き、場所、あの人の気持ち。言葉以前にある声、理性以前にあるからだを使って、アーティスト、出演者、鑑賞者が、世代や環境、障がいの有無を超えて対話を試み、超微妙な感覚を研ぎ澄ませるライブ・パフォーマンス。 出 演: ●日 時:平成24年11月23日(金・祝)開場15:30 開演16:00 プレイガイド: ※クリエイション2日目(11月22日)および公演(11月23日)は芸術文化振興基金の助成事業です。 |
ジャンルを超えて、人々を魅了する優れたアーティストを取り上げるシリーズ企画です。カレイドスコープ(kaleidoscope=万華鏡)をのぞいたときのように、その瞬間、そこでしか出会えないアートの“輝き”を茅野市民館 (CCC:Chino Cultural Complex)から発信します。
Photo:Rieko-Koizumi |
巻上公一 まきがみ・こういち ヴォイスパフォーマー、超歌唱家、即興演奏家 |
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Photo: Cylla-Von-Tiedemann |
新井英夫 あらい・ひでお 体奏家、ダンスアーティスト 1966年埼玉県生まれ。体奏家、ダンスアーティスト。料理と落語好き。学生時代は民俗学の調査に同行し、かつての暮らしにのこる「豊かに生きる知恵」に多くを学ぶ。1987~96年まで綜合的身体表現グループ「電気曲馬団」を主宰、大道芸ダンス・投げ銭方式の十五夜野外劇・都内廃校小学校体育館での公演・銭湯寄席など、街・人・風景をつなぐ身体表現の可能性を探索。1989~98年、創始者野口三千三より野口体操を学び、「自然に学び力を抜く」からだ観に深い影響を受けて今に至る。1997年より独学でダンス活動を本格的に開始、ダンスユニットDance-Labo KARADAKARAを主宰。国内および欧米各国での公演多数。海外アーティストとの共同制作にも積極的に取り組んでいる。公演活動との両輪として、動き・音・空間造形を連関させた「からだからダンスを発見するワークショップ」を世代や障がいの有無を問わず幅広い層に向け行なっている。2006~11年まで山形大学地域教育文化学部で、2012年より天理医療大学医療学部で非常勤講師、「身体・アート・コミュニケーション」をテーマにした科目を担当。自由形無差別級をモットーに、異文化・異世代・異コミュニティ間の架け橋となるような、ダンスを媒介としたユニークな活動を展開中。http://tinyurl.com/HideoArai |
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