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トリのマーク(通称)による
茅野・Bunka発掘プロジェクト日誌
Project.1 発掘チームでBunka発掘!
プロジェクト日誌 その3
8月16日
今回のプロジェクトについている、この→
トリのマーク、なんだろう・・・?と思った方、実は団体のお名前なんです。お名前がマークそのものなので、私たちは(通称)トリのマークさんとお呼びしています。
そんな(通称)トリのマークさんの山中正哉さん、柳澤明子さんへインタビューを行いました。
Q.トリのマークそのものが名前、というとてもユニークな団体名なのですが
その由来を教えてください。
1991年に活動を始めるときにいくつか名前の候補があったんですが、どれも時間が経つにつれ「古びてしまう」「あきてしまう」のではないかと思い、ロゴマークとして作っていたこの「トリのマーク」をそのまま名前とすることになりました。
歌手のプリンスが名前をマークにしたとき、周囲から「プリンスのマネ?」と言われたり、ナイキが「マーク」だけのCMを始めたときに「ナイキみたい」と言われたりしています。
Q.いままではどんな活動をしてきたのでしょうか?
よくわからない団体、と言われることが多いのですが、演劇の公演を行う劇団からスタートして、いまではアートプロジェクトやまちあるきオリエンテーリングや地域の記憶を表現する記憶リーディング、そして子どもおとな対象の一般向けの、アート/演劇ワークショップなど、一般的な劇団の活動とは少し離れたところに来ているなあと感じています。今後もどのような展開になっていくのかわたしたちにはわかりませんし、自分たちがおもしろいと思ったこと、表現したいと思ったことを少しずつやっていくのだと思っています。
Q.いままでのワークショップの中でおもしろいエピソードなどがありましたら教えてください。
演劇系のワークショップの場合、初対面のグループなのに、いきなり熱中して、いつまでも終わらない長いシーンをつくってしまったと思えば、「外の風景を見てきてください」と外出してもらったら、ちゃっかり喫茶店でお茶をしている人がいたり(これはその方が集めた表現のための材料だったのですが)。
子どもたち対象の場合、自閉症の子が稽古が進むうちに人前で話せるようになったり、不可能だと思っていた文化祭の発表会に出演できてしまったり、ある時期突然高度なコンテポラリ的シーンを作ってしまったり…とわたしたちが予測した以上のことが起こります。
ただこれは毎回そういうことが起こる、というのではなく、わたしたち+参加者の方が出会う場で、一種化学反応のようにして巻き起こることなので、非常に親密に静かに進むワークショップもあります。
Q.リーディング公演(読む演劇公演)の見どころやここがおもしろい、なんてところを教えてください。
記憶を読む、それを聞く、というシンプルな構造なのですが、集められた記憶には人数分の思い出があり、それを聞いていくうちに、次第に人の記憶が自分の記憶のように思えてくる瞬間があります。ひとつの大きな記憶をみなで共有できる時間、というか。その空気を体感していただけたらわたしたちの記憶リ−ディングのおもしろさを理解することができるのではないかと思っています。
7月の末に記憶集めチームの方とミーティングがあり、そのときに御自身の記憶を書いていただいたのですが、当初あまり書くことがないと言っていた方が、みんなの記憶を音読してもらって聞いたあとに、「自分は山が嫌いで、キャンプのときにわざと風邪を引こうとしていて…」と楽しいおもしろいエピソードを話してくれました。ふだんは眠っていた「記憶」が人の記憶を聞くことで、脳の底から浮かびあがり、「ああ、こんなことあったっけ」と自分自身をも再認識できるところも魅力的だと思っています。
また読む「記憶」と、上演会場の「場」と密接に連動したパフォーマンスが同時進行します。それはある場所ではお芝居風だったり、ある場所ではダンス風だったりと、その場所のロケーションや雰囲気によって、設定が決まり、稽古して作っていくものです。市民館の中庭、という場所で、どんな表現が生まれるのか、これはわたしたちも楽しみにしていることです。
Q.それではこの日誌を見てくださっているみなさんに、メッセージをお願いします。
現代作曲家の野村誠さんもおっしゃっていることなのですが、ワークショップで作品をつくっていく場合、「できあがり」が最初から見えているわけではありません。それはわたしたちとそれから参加者のみなさん、そしていま現在、集められている茅野の「山の記憶 祭の記憶」がいっしょになって、「どこか」へ向かっていくのです。その「どこか」が公演当日にお客さまに見ていただくのにふさわしい「作品」になって、それを楽しんでいただけるようにする、というのがわたしたちの大事な仕事だと思っています。
明確に先の見えない作業なので、なかなか理解しづらいと思いますが、できあがりを見ていただければ「こういうことだったのか」と納得できる作品になるはずです。
どうぞその日を楽しみにしてください。
さん、ありがとうございました。
どんなものができあがるのか?10月9日の公演が楽しみですね!
今回のプロジェクトでは、9月3日からはじまる
による演劇ワークショップの参加者も同時に募集しています。
リーディング公演を経験できるなかなかないチャンス。ぜひご参加ください!
茅野・Bunka発掘プロジェクト
プロジェクト2.演劇ワークショップ参加者大募集!!
プロジェクト1であつめた記憶をリーディング公演(読む演劇公演)にします。
現在、リーディング公演に出演する人を大募集しています。演劇の経験は問いません。
による現代のさきがけの演劇を体験できる、またとないチャンスです!
ワークショップ日程
9/3(日)、9/10(日)、9/17(日)、9/24(日)
10/1(日)、10/7(土)、10/8(日)、10/9(月・祝)
※いずれも14:00~17:00くらいを予定。詳細はお申込後、お知らせします。詳細はお申込後にお知らせします。
※10月9日はリーディング公演の本番日となります。
定員:15名(先着順) ※16歳以上(18歳未満の方は保護者の承諾が必要です)
参加費:2000円(8日間の参加費となります。保険料含む) ※初日にお支払いただきます。
申込方法:電話、Eメール、FAXにて氏名、住所、電話番号、年齢、職業をお知らせください。
市民館ではまだまだ茅野にまつわる「山の記憶 祭の記憶」を募集しています。市民のみなさんはもちろん、茅野に来たことのある方、住んでいた方、通っている方もぜひ記憶をお寄せください。
メール・FAXでも記憶を募集しています!
記憶集め用紙は
こちらからダウンロード
できます。
メールでの募集はこちらまで →
shiminkan@city.chino.nagano.jp
FAX番号 → 0266-82-8223
チラシはこちら
― 茅野にまつわるあなたの「山の記憶 祭の記憶」を教えてください。 ―